宝蔵門(ほうぞうもん)



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 仲見世通り抜けると、眼前に宝蔵門が現れます。

 宝蔵門は、入母屋造(いりもやづくり)の二重門(2階建てで、外観上も屋根が上下二重になっている門)です。日本においては古来より入母屋造はもっとも格式が高い形式として重んじられてきました。この入母屋造は、法隆寺(ほうりゅうじ)の金堂(こんどう)や平安神宮大極殿(へいあんじんぐうだいごくでん)のほか各地の城郭建築(じょうかくけんちく)でも見ることができます。

 当初は仁王を納めていたところから仁王門(におうもん)と呼ばれており、これは平安時代の中頃から建てられていたと伝えられています。慶安2年(1649年)に徳川幕府3代将軍徳川家光(とくがわいえみつ)によって、木造では最後の楼門(ろうもん)が建立されました。

 この木造の楼門は、昭和20年(1945年)の空襲で本堂と共に焼失しました。その後、「ホテルニューオータニ」創業者の大谷 米太郎(おおたに よねたろう)氏の寄進で昭和39年(1964年)に鉄筋コンクリート造で再度建立されました。

 昭和の再建後は門の上層は文化財の宝物の収蔵庫になっているため、宝蔵門(ほうぞうもん)と呼ばれるようになりました。  門全体の大きさは高さ22.7m、間口21m、奥行き8mです。 また、門の背面左右には、魔除け(まよけ)の意味をもつ巨大なわらじが吊り下げられています。このわらじの製作には、わら2,500kgが使用されています。

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